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ヒナの誕生ならず……(ハクセキレイ) [ハクセキレイの営巣]

今回は巣の中を覗き込めない場所に巣があることから観察はあきらめて見守っていたが、卵を確認して2週間を過ぎた頃から孵化したヒナの声が聞こえるかどうかは気にしていた。
ところがとっくに孵化して聞こえてくるはずの時期になってもヒナの声が聞こえないばかりか、餌を運ぶ親鳥の姿すら見えないことから不思議に思い、脚立に上がって巣の中に手を伸ばしてそっと触ってみるとまだ卵の状態で孵化していないことを確認した。(8/11)
それでも孵化を期待して見守っていたが、その後も状況に変化がなかったので、何らかの事情でヒナが孵らず子育てを放棄したことが考えられたことからその事情を探るために巣を撤去して詳しく調べることにした。(8/16)

今回は巣が高い場所にあったことから脚立ではなく梯子を出して上がり、巣を壊さないように撤去、収容した。
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撤去した巣の中には4個の卵があったが、その中にはひび割れている卵もあり孵化が間もなかったことが窺われる。
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さらに卵を割って中身を確認すると1個は無精卵だったようで中身が溶け出してきたが、他の3個には命が宿っていたことが分かった。
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その死骸を良く見るとこれまで観察できた孵化直後のヒナの状況に極めて近く、数日後には孵化するまで成長していたことになる。
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そこで孵化しなかった原因だが、考えられるのは当初から懸念していた暑さ。
ハクセキレイが北海道で繁殖するのは冷涼な気候が適しているからと思われるが、今回は3回目の営巣ということで真夏になってしまった。
それでも例年通りの気温ならまだしも孵化直前だったと思われる8月上旬に30℃前後の気温の日が1週間程度、続いてしまったも運が悪かった。
さらにカラスの襲撃対策として車庫のシャッターを閉めていたこと、巣を作った場所が車庫の天井近くということでかなり高温の熱い空気が淀んでいたと思われることから、これらによる暑さが卵の中のヒナに影響した可能性が高い。
そんなヒナの状況に親鳥も卵の中で息づいていた生命の鼓動を感じなくなりやがて孵化をあきらめてその場を離れたはずであるが、自分にとっても残念な結果となってしまった。

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