今年の初登山

「登山の始めは先ずは足慣らし」ということで低い山からにしているが、今年はまだ登ったことのない樽前山（苫小牧北西部）をその第一候補にしていた。
で、先日の洞爺湖旅行に行った時の帰り道、途中にある登山口まで下見に寄ってみたら、道道から登山口に向かう道路は閉鎖されていた。
閉鎖は七合目の駐車場が満杯になると実施されるのは知っていたが、すでにその周辺にはそこから歩いて登山口に向かったと思われる登山客の車が道の両脇にビッシリ連なっている光景には正直言って驚かされた。
樽前山は家族登山としても人気のある山であることは知っていたが、これほどの混雑は予想以上で、あっさり今年の初登山の候補を断念した。

というわけで今年もいつもの神居尻山（当別町）から始めることにして、昨日（6/12）、出かけてきた。
天気は良かったが、神居尻山が見えるところまでくると山頂が雲に覆われているのが気になったものの早朝には良くあることでやがて晴れることを期待して登山を開始。

ところがいつも通りＢコースから登って707m尾根に出たところで強風が襲ってきた。
周囲の景色もガスで覆われて視界は100mほどで時折、雨粒がバラバラと当ってくるし、いつもなら見えている山頂も全く見えない。
山裾からみた山頂付近の雲の中に入ったようで、やがて晴れるという期待が外れたことを実感するのと同時に登頂断念の選択肢も頭をよぎる。
とにかくそこから引き返すことはしないで下山するにも842mのコブ（Ｃコース分岐点）まで行くことして歩を進めるが、強風は時に突風となって襲い掛かるなど状況は最悪。
842mのコブに到達したところで山頂方向を眺めても100mより先は見えず（下の写真）、強風も吹き荒れていて、この状態ではとてもじゃないが、山頂の手前にある断崖を見下ろす狭い道は自分の足では危ないと判断し、Ｃコースを下って下山。

登山開始（7:32）から下山（9:42）まで2時間10分の所要時間は登山としては物足りないものの、結果的には足慣らしの初登山としては良かったことを今朝の筋肉痛が証明している。

尚、神居尻山の登山については下記のサイトを参照。
http://a31home.umu.cc/tozan/kamuishiriyama/index.htm

悪天候の中、山道の傍に見つけた花に一瞬だが、心が和まされた。